【巌流島】小見川が明かした無差別級で勝てた理由
5月6日(土)千葉・舞浜アンフィシアターにて開催された『巌流島 WAY OF THE SAMURAI 2017 in MAIHAMA ニッポンの底力! ニッポンの未来!』で、見事に無差別級戦を制した小見川道大(NEO柔道/日本)が試合後のインタビューで勝因を明かした。
小見川は自ら志願し、J-NETWORKヘビー級王者・楠ジャイロ(キックボクシング/ブラジル)と無差別級で対戦。身長で12cm、体重で約40kgも上回る楠を巴投げで場外へ転落させ、負傷させてのTKO勝ちを収めた。
見事な勝利に「これでメシ食ってるんで」とニヒルな笑みを浮かべた小見川。「巴投げは昔から得意技だった。娘の名前に“巴”を付けるくらい好きな技で(笑)。何となく外へ出せる(転落させる)ことが出来るなって感覚で投げました」と試合を振り返る。
勝因を聞かれると「今回から道衣が厚くなったのも勝因のひとつ」と答えた。今回から今までの空手衣をベースにした布地の薄いものではなく、柔道・柔術用の布地が厚いものに変わったことが大きかったという。
「正直、道衣が薄いと体格差がある相手には道衣をつかんでも力が伝わらないんですよ。でも道衣が厚いと力が相手に伝わるんです」と、道衣を使って相手をコントロール出来たことが勝因だと話す。
「道衣をつかんで煽る(揺さぶりをかける)と相手は必ず前に出てくるんです。煽られると頭が下がるので、人間は反射的に頭を上げようとする。そのためには前へ出ないといけないんです。そのタイミングを狙って投げればデカい相手も投げられる」と巴投げの仕組みを説明。
さらに、「ガードの上からでも凄まじいパンチだった。まともにもらったら危ないと思った」というヘビー級のパンチだが、「両襟をつかんでいると相手が手を動かすのが感覚で伝わってくる。だから動いた方の自分の肩を上げればパンチはブロック出来ます。怖いのはアッパーだけなのでそれは気を付けていました。それで距離を取って離れるか、道衣をつかんでくっつくかのどっちからの距離で戦っていました」と、道衣をつかむことでパンチを防いでいたことも明かした。
まさに小よく大を制す武道の神髄を体現し、観客を大いに沸かせた小見川だが、「もう無差別級はやりたくない」と今回限りだと断言。「子供が3人、奥さんもいますし、生徒の子供たちもいる。今回は自分の勝手な戦いたいというエゴに付き合ってもらえてありがたいと思っています」と、周りの人たちに心配や迷惑をかけたくないという。
「今回は自分の中で守る人たちがいることで負けられないし、自分の身に何かあってもいけない。今回は守りたい人たちのために自分の強さが出たと思います」と、周りの人たちの存在が最大の勝因だったと語った。
※5・6「巌流島」の全試合結果はこちら
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