【ボクシング】具志堅会長、山中V13戦を前に「もっと防衛記録を更新できる」
8月15日(火)島津アリーナ京都で13度目の防衛戦に臨むWBC世界バンタム級王者・山中慎介(34=帝拳ジム)。13連続防衛が達成されれば、1980年にWBA世界ライトフライ王者(当時)具志堅用高氏が打ちたてた日本記録に並ぶ。
世紀の一戦を前に具志堅会長が都内ジムにて「この試合で彼の人生が変わる。防衛12回で終わったら今の人生と一緒。13回の防衛を達成したら新しい人生になる。ぜひ勝ってほしい。日本ボクシング界にとって明るいニュースになってほしい」と思いを語った。
今回の相手である同級1位ルイス・ネリ(22=メキシコ)は過去23戦23勝(17KO)の強豪。「相手はサウスポー。大変な一戦になりそうだが、山中君の過去の試合を見ていると、(ネリ相手でも)いいボクシングをするんじゃないかと思う。過去の試合の中でも重要だったのが同じくサウスポーのモレノ(パナマ)戦」(具志堅会長)
山中はモレノと過去2回防衛戦で激突しているが、2015年9月の試合では僅差判定で辛くも山中が勝利を収めている。具志堅会長はそんな「難敵サウスポー」との戦いがチャンピオンの成長に不可欠だと続ける。
「あの試合で山中君は苦戦したが、間違いなく彼を成長させた。僕も同じ経験がある。サウスポーのハイメ・リオス(パナマ)との試合だ。初防衛戦と5度目の防衛戦で戦ったが、一番強かった相手だと今も思う。難敵だったが彼を2回倒せたことで精神的にも強くなれた」(具志堅会長)
7月に収録されたTV番組で、具志堅会長は山中と話す機会があった。「僕のフットワークの軽さを見て、『それを取り込みたい』と話してくれた。チャンピオンになった頃は『右フックをもっとうまく使いたい』と相談されたこともあった。さらに技術を磨いた新しいボクシングが試合で活きれば、彼は13回防衛どころじゃなくて、14回、15回ともっと防衛記録を更新できると思う」と具志堅会長は話す。
山中の強さについて記者に問われると、具志堅会長は「パンチ力と精神的な強さ」と指摘する。「試合運びも非常に冷静。なかなか若い選手にはできないことだよ。試合中の冷静さは、素直でしっかり自分を持っている人だけが出来る。人間性がよくないと出来ない。僕も試合では常に冷静さはもっていたね」と絶賛した。
今回の試合で山中は36年ぶりに日本記録と肩を並べられるのか。「僕の記録に並ぶだけでなく、破ってほしい」と話す具志堅会長の思いも乗せて、8月15日リングに上がる。
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