【UFC】元UFCヘビー級王者のケビン・ランデルマンが殿堂入り
UFCは元UFCヘビー級王者のケビン・ランデルマン(アメリカ/享年44歳=2016年)が2020年のパイオニア部門でUFC殿堂入りとなったことを発表した。
UFC会長のダナ・ホワイトは「ケビン・ランデルマンはUFC初期の本物のアスリートの一人だった」とランデルマンを称し、「UFC史上5人目のヘビー級王者であり、ヘビー級とライトヘビー級の両方で成功を収めた最初のアスリートの一人。彼はこのスポーツの先駆者で、2020年のUFC殿堂入りを光栄に思う 」とコメント。
UFC殿堂は『UFC Hall of Fame(UFCホール・オブ・フェイム)』と呼ばれ、「Modern Era Wing(現代部門)」、「Pioneers Era Wing(パイオニア部門)」、「Contributor Wing(裏方部門)」、「Fight Wing(ベストファイト部門)」の4つに分けて選考・表彰される。
ランデルマンが殿堂入りしたパイオニア部門は2000年11月17日(MMA統一ルールが採用された時)以前にプロに転向した選手、35歳以上の選手、引退後1年以上経過した選手が含まれる。2017年には日本人初として桜庭和志、2016年にはアントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ(ブラジル)、ドン・フライ(アメリカ)も殿堂入りしている。
ランデルマンはキャリア15年で33試合、17勝16敗(UFC4勝3敗)を戦ってきたベテランファイター。レスリングをバックボーンに、マーク・コールマンに師事して1996年にMMA(総合格闘技)転向。1999年11月にUFCヘビー級王座に就き、2002年9月からは日本のPRIDEを主戦場にし、2004年4月にミルコ・クロコップを1RでKO、同年6月にはエメリヤーエンコ・ヒョードルに敗れるもバックドロップで頭頂部からマットに叩きつける並外れたパワーを見せた。“リアル・ドンキーコング”のニックネームで日本のファンにも親しまれ、人気を誇っていた。
肺の破裂、感染症での大手術で生命の危機にすら直面したこともあったが、見事に復活を遂げた。ラストファイトは2011年5月7日の『FEFOMP – MAYOR’S CUP 2011』というロシアでの大会でバガ・アガエフとの対戦となった。
東京・TDCホールで開催されたIGF『GENOME 35』ではランデルマンの遺影を持ったボブ・サップがリングに上がり、追悼の10カウントゴングが鳴らされる追悼セレモニーも行われた。
なお、2020年のUFC殿堂入りセレモニーは今年後半に開催し、UFC FIGHT PASSにてライブストリーミング配信される予定だという。
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