【UFC】ダニエル・コーミエが引退を示唆「凄まじい旅だったよな」
8月16日(日・現地時間)に開催された『UFC 252』では、UFCヘビー級タイトルマッチが行われた。
王者スティーペ・ミオシッチ(37=アメリカ)は、挑戦者の前同級王者ダニエル・コーミエ(41=アメリカ)に対し優勢に試合を進め、王座を防衛。両者は3度目の対決として注目されていた。
敗北したコーミエは試合直後のインタビュースペースで「今後タイトル戦はないかな。タイトル以外の試合に興味はないし、これでヘビー級で最後の試合かもしれません」と引退を匂わせていた。
その後、コーミエは3Rに受けたアイポーク(目突き)の治療のため病院へ直行し、記者会見には出席していない。
17日、コーミエがSNSで試合後初めて自身の声明を発表。コーミエは「全ての愛とサポートにありがとう。(今回の結果は)望んでいたものでも期待していたものでもないが、それはそれで仕方ない」と、挨拶。
因縁の相手であったミオシッチに対して「素晴らしい戦いを祝福します。あなたと(3戦の合計)50分間オクタゴンを共有できたことは、名誉であり喜びでした。毎回見せ場があったよね」と勝者を称える。
さらに自身のチームへ「みんなを死ぬほど愛している。多くの犠牲を払ってくれたね。僕のことは誇りに思ってくれたかな」と言い、家族へは「私のモチベーションになってくれてありがとう」と声をかける。
ファンへは「大好きだよ、あなたたちのおかげで、頑張ろうと思えたし、偉大になることが出来るんだ」とメッセージ。
そして最後に「愛するダナ・ホワイトとUFCへ。機会を与えてくれてありがとう。凄まじい旅だったよな?」と呼びかけた。
今回の声明は”引退”という言葉は使っていないが、別れの挨拶ともとれ、ファイターとしてのキャリアを締めくくることを示唆しているようだ。
ダナ・ホワイト代表は今回の試合前に「コーミエは引退するべきではない」と語っていたが、試合後の会見では「彼が試合をしたいと言っているのなら、私は彼のために幸せだし、彼が引退したいなら 私も幸せだ」とコーミエの引退を望むことはないが、引き止めることもしないと語った。
コーミエの左目は角膜が損傷したものの、手術は必要ないとのことだ。
コーミエはレスリングで華々しい成績を残した後、30歳にして総合格闘技デビュー。ストライクフォースでアントニオ・シウバやジョシュ・バーネットなど強豪を次々と倒し、34歳で無敗のままUFCデビューした。
15年ジョン・ジョーンズのライトヘビー級王座に挑戦するも判定負け。しかし以後は無敗のままライトヘビー級、ヘビー級と二階級を同時戴冠した(17年にジョーンズにKO負けするも、ジョーンズは禁止薬物で失格)。そのオールラウンダーな強さ以外にも、ライトヘビー級でのジョーンズとのライバル関係や、ヘビー級でのミオシッチとの因縁で注目された。
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