【ボクシング】格闘技に目覚め始めた台湾から「東洋太平洋」の価値もV字回復か
2019/06/25(火)UP
台湾では今年5月、昨年9月に続いて2度目のプロボクシング興行(第2回プロボクシング選手権)が台北体育館で行われた。現地関係者は11月に年内2度目の興行も計画しているという。
さて、第2回大会のメインイベントではOPBF東洋太平洋ユース王座決定戦(23歳以下対象)としてフン・チアチン(中華台北)が登場。アヌラック・マドゥア(タイ)を2RKOに仕留めてこの王座を奪取した。
このユース王座が創設された理由には、OPBF東洋太平洋の正規王座に対し、近年、日本以外の加盟国が奪い合う気概を失い、「日本王座を狙えない選手が挑む王座」にまで地位を下げていた失墜が挙げられる。
一方でWBA、WBC、IBF、WBOといったメジャー団体の冠をつけた「WBOアジアパシフィック王座」、「WBA東洋王座」、「IBF環太平洋」など、様々な地域王座が増産され続けるのにも対抗し、OPBFが新設したのが銀(シルバー)やユースといった王座なのだ。これらの王座は日本に公認されることを望んでいない。台湾のような、プロボクシング文化がほとんどなかった地域の草の根開拓を目的とされているという。
今回の会場は、原住民パイワン族の末裔であるフンの地元から駆けつけた大勢の村民のみならず、第一の都会である台北市内の人々も大熱狂だった。テレビでも全国中継された中でフンの腰で輝いた未来への新設王座。
経済界では頭打ちの日系企業を台湾企業が買収し、V字回復したなどの事例が近年話題となったが、台湾はボクシングでも「日本が愛してきたOPBF」の価値を高めてみせるだろうか。
なお、今回の『第2回台湾プロボクシング選手権』の第1試合では、キックボクシングイベント『Krush』で来日経験のあるワン・ジンロン(中華台北)の双子の妹であり、学生ボクシングの全国大会を3度制しているワン・シンチン(同)がビジタ・バスメトリー(インド)から判定勝ちを収めた。
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