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芦原空手が日本で”世界大会”開催決定「色々な国のサバキ見てほしい」(芦原館長)

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2022/11/29(火)UP

サバキで制圧状態へ

 ”サバキ”の技術体系で有名な『新国際空手道連盟 芦原会館』が、2023年11月3日(祝・金)4日(土)5日(日)の3日間、初の日本での世界大会『第7回 芦原空手世界選手権』(愛媛県武道館)を行うことがわかった。

【フォト】これがサバキだ!全日本大会でパンチからサバキを決める

 芦原会館は、漫画『空手バカ一代』の”第二の主人公”としても知られる芦原英幸が80年に設立。現在は国内に約160、海外に約170の支部を持つ。

少年部の試合でもサバキが取り入れられている

 特徴は”サバキ”と呼ばれる、相手の攻撃を受け流して死角に入り込み、時には投げなどを使って敵の体を崩しながら打撃を加えて倒す・制圧する技術体系だ。

 芦原会館の各国支部では、サバキを試合にうまく取り入れるべく、10年ほど前から試合ルールが試行錯誤されてきた。ルールは一部ポイント制で、打撃技によるダウン・KOの他、認められているサバキや投げによって制圧、さらにとどめ攻撃などによってポイントが加算される。

顔への打撃禁止のフルコンルールの他に顔面ありの部も

 これまで海外では2年1度の世界大会が開催されてきたが、日本では要望があったが今回が初。2020年に会館40周年記念を迎えたこともあり、初の国内で世界大会開催の運びとなった。元々は21年に開催予定であったが、コロナで延期となっていた。

 芦原会館は近年まで日本国内での競技大会を行っておらず、今年9月23日、24日に初となる『第一回 全日本SABAKIトーナメント』を愛媛県にて開催した。
 もともと日本の芦原会館の選手の一部は、他団体開催のフルコンタクト空手大会にも出場し、フルコンタクト空手を統一したJFKOの大会などでも優勝するなど活躍してきた。

芦原会館・菊川結衣はサバキのステップで重量級の相手とも渡り合う=20年新極真全日本決勝

 世界大会は現段階で20ヵ国以上の参加国がある見込みだ。
 現館長の芦原英典氏はイーファイトの取材に「芦原会館らしいサバキの試合を見てもらいたい。中でも色んな国のスタイルを見ることが出来る。各国それぞれがサバキ技術を研究、練習し、それぞれの国のバックボーン(サンボなど)も取り入れている。打ち合いもだが、崩し合いやサバキがどの国も上手くなってきている。有力なのはルーマニアやカザフスタン。ロシアは現在(戦争で出場が)難しいが。とくにカザフスタンは、足払いからの崩しが非常に上手い」と国ごとのサバキ特徴が出てきているのだと言う。

19年のJFKOでは芦原会館・大石航輝が決勝でローキック一本勝ち、2度目の優勝

 さらに「日本での開催ということで、海外の芦原会館の人にも喜んでもらえれば」と念願の国内開催に意気込む英典館長。
 日本選手でもJFKOで6度優勝した菊川結衣や、同じく第1回と第5回で優勝した大石航輝も出場するのであれば、活躍が期待出来るだろう。

 なお世界大会は年齢・体重別のクラスで行われ、フルコンタクト形式(顔面パンチ無し・顔面への蹴りは有効)の試合の他にも、顔面パンチ有の部や、型(芦原空手独自のもの)の試合も行われる。

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