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【極真会館】4年ぶりに日本人の全日本王者が誕生、外国人から奪還

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2013/11/03(日)UP

▲勝利の決め手となった安島(右)の後ろ蹴り

▼決勝戦
○安島喬平(茨城県常総支部/第28回全日本ウェイト制軽重量級優勝)
延長戦 判定5-0
●アレハンドロ・ナヴァロ(スペイン/第44回全日本優勝、第5回全世界ウェイト制重量級優勝)

 全日本大会(無差別級)では決勝戦に初進出となる安島と、昨年の全日本王者ナヴァロによって決勝戦が争われた。

 至近距離での突きの打ち合いとなり、その中でも安島がヒザ蹴り、下段廻し蹴り、胴廻し回転蹴りを仕掛けたが、ナヴァロも譲らず。旗判定は1-0で安島に旗が1本上がったが、引き分けとなり延長戦へ突入。

 延長戦でも両者は至近距離で突きを打ち合う。その均衡を破ったのは、安島の後ろ蹴りだった。「効いてるぞ!」とのセコンドの声を聞き、安島は突きとヒザ蹴りで猛然とラッシュを仕掛ける。

 ナヴァロも突きで応戦したが、安島の手数が明らかに上回り、判定5-0で安島が初優勝を果たした。多くの大会で上位に進出している安島だが、表彰台の頂点に立ったのは2011年に全日本ウェイト制軽重量級で優勝して以来のこと。

 安島は「皆さんの応援のおかげで戦いきることが出来ました。去年負けている相手だったので、決勝の舞台でリベンジを果たせたのを嬉しく思います」と優勝を喜び、「ウェイト制で優勝して以来勝てなくて、全日本強化選手から地方の強化選手にまで落とされてしまい、悔しい思いをしました。もう辞めた方がいいかと思いましたが、空手しか自分にはなかったですし、極真空手が自分が輝ける舞台だったので諦めずによかったと思います」と、涙ながらに語った。


▲身長差を活かしてコチュネフ(右)が上段ヒザ蹴りを狙う

▼3位決定戦
○キリル・コチュネフ(ロシア/第30回全日本ウェイト制重量級準優勝)
判定4-0
●小沼隆一(下総支部/第5回全世界ウェイト制軽量級優勝)

 コチュネフが身長190cm・体重88kg、小沼が身長164cm・体重70kgと両者の間には大きな体格差がある。コチュネフは同門の現・世界王者タリエル・ニコラシビリを髣髴とさせる、動き回りながらのリズミカルな下突き&ヒザ蹴りのラッシュを繰り出し、動きの少なかった小沼を降した。


▲安島(右)とコチュネフ(左)は試し割り判定までもつれる接戦となった

▼準決勝(A・Bブロック)
○安島喬平(茨城県常総支部/第28回全日本ウェイト制軽重量級優勝)
試し割り 17枚-15枚
●キリル・コチュネフ(ロシア/第30回全日本ウェイト制重量級準優勝)

 安島はコチュネフの上段ヒザ蹴りを警戒し、フットワークで大きく回り込みながら左の強い突きと右下段廻し蹴り。コチュネフはそれを追って長いリーチから突きを繰り出す。本戦の旗判定はコチュネフに1本上がり、引き分けに。

 延長戦ではコチュネフがヒザ蹴りをボディと頭部を狙って繰り出し、安島は突きで応戦。前に歩くようにしてヒザを連打するコチュネフに安島はやや押されたが、旗判定はコチュネフに2本で決着がつかず、再延長戦へ突入する。

 安島は右下段廻し蹴りを効かせるが、コチュネフも突きとヒザ蹴りで攻撃を続ける。旗判定は安島に1本上がり、これも引き分けに。体重判定でも決着がつかず、試し割り判定で安島が2枚の差をつけて決勝へ進出した。

 

▲ナヴァロ(左)の上段廻し蹴りが小沼(右)を襲う

▼準決勝(C・Dブロック)
○アレハンドロ・ナヴァロ(スペイン/第44回全日本優勝、第5回全世界ウェイト制重量級優勝)
延長 判定4-0
●小沼隆一(下総支部/第5回全世界ウェイト制軽量級優勝)

 軽量級ながらベスト4まで進出した小沼だが、昨年の全日本王者ナヴァロの壁は厚かった。ナヴァロの突き連打に小沼は右下段廻し蹴りを合わせて応戦し、本戦の旗判定はナヴァロに1本上がって引き分け。

 しかし、延長戦になるとナヴァロは一変して蹴りの大技を多用し、カカト落とし、後ろ廻し蹴りで小沼を脅かす。小沼は右下段廻し蹴りを蹴り続けるが、最後はナヴァロが突きの連打で小沼を押しまくり、判定4-0でナヴァロが2年連続の決勝進出を決めた。

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