故・山根明氏が闘病中に熱演!遺作映画『ON AIR』初公開、高橋知哉は新格闘技イベントで遺志を継ぐ
昨年1月に84歳で死去した山根明・元日本アマチュアボクシング連盟会長が出演した日豪合作のコメディー映画『ON AIR-A MOVIE MAKING DISASTER』(監督:ポール・オズ、三河宏輔)が16日、大阪市内で初公開された。
上映に先立ち、監督と主演を務めたオーストラリア人ミュージシャンのポール・オズ、山根氏の設立したボクシング団体WYBC(ワールド・ヤマネ・ボクシング・チャンピオンシップ)代表でWBF世界ヘビー級チャンピオンの高橋知哉、生前に山根氏と厚い親交のあった実業家の橋本光司氏が記者会見した。
高橋は今後のWYBCの活動について、年内に人気ラッパーの漢a.k.aGAMIとタッグを組み、ヒップホップやフリースタイルラップなどの音楽と格闘技を融合した新しい形態のイベントを開催することを明らかにした。
「山根会長は若い子たちに道を作ろうと一生懸命でした。自分も道を踏み外したことがあったんやけどボクシングがあったから立ち直れて、山根会長と出会った」と話し、漢とは「どんな不良であっても格闘技や音楽の道はある。そういう子たちに、ここに出ることを目標にしてもらえるようなイベントを作ろう」と意気投合したという。
イベントの具体的な内容や開催時期、規模については現在詰めている段階。年内に大阪を皮切りに始め、ゆくゆくは全国で開催する計画だ。また、現在自身が保持するWBF世界ヘビー級王座の防衛戦に関しても年内に実施する予定で準備を進めている。
一方、山根氏の遺作となった映画は22年末から23年6月にかけて大阪市内で撮影。経営難のFM局を舞台に「ヤクザみたいに怖い理事長役」を山根氏は熱演した。
山根氏の訃報をブリスベンで聞いたポールは「闘病中の撮影だったのに、辛い素振りなど一切、山根さんは見せなかった。見た目と違って本当に大きなテディベアみたいにかわいくて優しい方でした」と改めて故人を惜しんだ。亡くなる少し前に完成した映画を見た山根氏は「面白い!」と喜んでくれたという。昨年オーストラリア国内では公開され、民間の小規模な映画祭で観客が選ぶ賞を受けた。
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