【正道会館】顔面打撃ありルールで84kg超級でテコンドー王者・江畑秀範が圧巻の優勝、-67kgでは剛柔流・吉田開威が頂点に
10月1・2日、正道会館主催『第40回全日本空手道選手権大会』がエディオンアリーナ大阪にて開催された。
従来の素手による顔面攻撃なしの直接打撃制のフルコンタクトルールと、全空連のグローブ(拳サポーター)を使った顔面攻撃ありのポイント制とフルコンタクト空手のルールを融合させた「KARATE +」(カラテプラス=旧名はフルコンプラス)。
前回は伝統派空手から花車勇が出場し決勝進出の活躍。今年はテコンドー男子80キロ級全日本大会9連覇で、RIZINにも参戦した身長198cmの江畑秀範(日本智道館)が出場し圧巻の優勝を収めた。
【KARATE +/+84kg級】
江畑は準決勝では一方的に蹴り技で圧倒し8ポイント差で1本勝ち。
決勝戦は志焔塾の加藤秀学と対戦、加藤はベースはフルコンタクト空手の選手、極真會(水口派)全日本大会優勝の経験のある45歳のベテラン選手で、2020年には顔面、金的、踏みつけありの全日本格闘空手選手権大会に出場し優勝を収めており、顔面の攻防には慣れている。
決勝では、江畑の蹴り技に加藤がどう対応するかに注目が集まった。序盤思い切りのいい踏み込みで中に入っていく加藤だが、その後江畑がボディへの前蹴りをヒットさせポイント2を奪う。
再開後、江畑のリーチある上段廻し蹴りが加藤の顔にヒット!加藤は耐え、その蹴り足を掴んで足払いをかけると両者が転倒。この時に加藤は膝をひねったか負傷、歩けず続行不可能となり江畑の一本勝ちとなった。
江畑は試合後、初出場したこの大会について「楽しかったしルールもやりやすかった。毎年でも出たいです」と語った。
【KARATE +/-67kg級】
剛柔流の吉田開威(剛柔流朋武館)は硬式空手で活躍し、今年4月に行われた顔面突き、金的蹴り投げありの『全日本 極真護身空手道選手権大会』の優勝者。68キロの体重で100キロの選手を下すなどして優勝している。
今大会でもルールに順応し決勝に進出。決勝戦では矢田喜也(正道会館 善正和會)と対戦し、序盤に菅が上段突きで先行ポイント1も、その後すぐに吉田の上段突きでポイントを奪い返す。
その後もサウスポーから放つ前蹴りや廻し蹴りで距離をつかみ、中段蹴りでポイント2が加算。さらに突き技で1ポイントを奪う。
矢田もポイントを取り返すべく必死に突きを出すが、距離の取り方でも吉田がうまくヒットさせることができない。
結果ポイント4-1の内容で吉田が勝利。4月の極真護身空手に続き他流試合で2度目の優勝を遂げた。
【KARATE +/-60kg級】
山家一路(総合武道拳聖)と中野龍一(剛柔流朋武館)が対戦。カウンターを狙ってか互いに距離を取り合うシーンが多かったが、終盤に一瞬の隙をつき山家が中段回し蹴りでポイント2を奪い勝利した。
【KARATE +/-75kg級】
河野太一(至空塾)と有川朝陽(バルコム)が決勝に進出。共に普段は伝統派空手に出場している選手。有川が突き技2回ポイントリードし優勝を収めた。
【KARATE +/-84kg級】
小林周平(朋武館)と菅将裕(正道会館仁照館)の決勝戦。
小林がスピーディーな攻撃で一方的に試合をリード。ポイントを重ね最後は一回転しての即中段回し蹴りでポイント。8ポイント差をつけての一本勝ちを収めた。
【KARATE +/女子-55kg級】
伊藤藍(進武館)と八頭司明(バルコム)の対戦。
伊藤がポイント先取するがその後は八頭司がポイントリード、伊藤リードのままのギリギリのところで伊藤が突き技で取り返しポイントは互角に。規定により先取点を取った伊藤が勝利となった。
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