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【コンバットレスリング】柔術王者・米倉大貴が圧倒的力量で優勝=11.27 アジア選手権

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2022/12/10(土)UP

足関節をとる米倉大貴(下)

 11月27日(日)に埼玉・本庄総合公園体育館 サブアリーナにて『第5回コンバットレスリングアジア選手権大会』が、日本、韓国、香港、モンゴルの4ヶ国の参加で実施された(ウズベキスタン、カザフスタンからもエントリーはあったが欠場)。
 グラップリング、サンボの世界王者が出場するという、コンバットレスリングの理念に基づいた豪華な出場選手が集った。

 本大会は創設者である木口宣昭氏が昨年死去した後、初めての開催となった。

 62kg級には、柔術・グラップリングで活躍する米倉大貴(IGLOO)が出場。今年4月の『全日本ブラジリアン柔術選手権』アダルト黒帯ライトフェザー級で優勝、10月にはスペイン・ポンテベドラで開催された『世界グラップリング選手権』でも金メダルを獲得している。
 今回の総当たりリーグでも、フットロック、膝十字など、脚関節で秒殺の山を築き圧倒的な力の差を見せて優勝した。

 74kg級では『ONE Championship』などで活躍したイー・ソンジュン(韓国)と、レスリング天皇杯5位の実績を持つ黒崎辰馬がリーグ最終戦で対戦。イーはサブミッションで徹底的に追い込むが、黒崎はスタンド状態の相手に対するサブミッション攻撃は禁止というルールをうまく利用してエスケープ、テイクダウンポイントを重ねて判定勝利を収めた。

「ADULT MEN -57kg級」優勝のサイモン・シェ

 57kg級では、MMA、キックボクシングにも出場経験があるサイモン・シェ(香港)が、テイクダウンポイントで劣勢だった中、ギロチンチョークで逆転勝利。3度目にして初のコンバットレスリングタイトルを手に入れた。

 ベテランの部にはコンバットサンボの世界王者、オルホンバトル・ソニンクー(モンゴル)が出場。オルホンバトルはスポーツサンボでも国際大会で輝かしい戦績を誇るモンゴルサンボ界の超ベテラン選手だ。ワンマッチ決勝で盤石の横綱相撲を見せ危なげなく一本勝ちを収めた。

 また、本大会には1965年度生まれで57歳の選手が3名出場。

 サンボなどでも活躍し、コンバットレスリングでは常連とも言える杉山元彦がベテランの部で優勝。

チーム部門はCONBAT WRESTLING KOREAが優勝

 赤間紀史と小杉公良はアダルト(一般の部)にもエントリーし、若手相手に激闘を見せた。
 赤間は、全日本サンボジュニア王者、クラッシュアジア3位の実績を持つ嶋田元紀相手に「あわや」というアームバーを仕掛け、敗れたもののベテランの味を存分に発揮。

 小杉はアダルトの部はひとりエントリーで認定優勝だったものの、ベテランの部にも出場。韓国チームのリーダーでもある、ユ・ヨンウと対戦。TOP FCやROAD FCでも闘っていたベテラン選手の牙城は崩せなかったものの、賢明に闘う姿は韓国チームからも驚嘆の声があがった。
 今後も、年齢に負けることのないチャレンジが期待される。

 なお、本大会を前に「アジアコンバットレスリング連盟」が結成され、ユ・ヨンウが副会長に就任した。来年は、韓国で「プロマッチ」を企画しているという。

 次回のアジア選手権は、2023年に日本開催が予定されている。

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