【ボクシング】JBCがネリのライセンス取り消し、無期限追放処分
一般財団法人日本ボクシングコミッション (JBC) は、3月8日、倫理委員会を開催し、 ルイス・ネリ(23=メキシコ)に対して日本でのボクシング活動停止処分を決定。9日、JBCより発表された。
発表内容によると、期間については「海外からの招請(しょうせい)選手のオーバーウェイトは、通常1年間の招請禁止処分を科しているが、今回は世界タイトルマッチにおける公式計量での失格であり、かつ2.3kgオーバー極めて異例な重大な違反であること等から、より厳重な処分が相当である」とし期間を設けない無期限追放処分となった。
決定にはJBCル–ル制裁規程第2条1項⑥が適用とある。⑥とは「ライセンスの取り消し」であり、⑤がライセンスの停止なので、⑥の取り消しとなるとネリは永久追放処分とも取れる。日本で試合をする場合はJBC発行のライセンスが必要となるが、ネリの日本国内ライセンスは取り消しとなった。
処分の理由をJBCは「 2018年3月1日に 開催されたWBCバンタム級タイトルマッチにおける公式計量 (2月28日)において2.3 kg オ ーバーし、 さらに2時間後の再計量においても、なお1.3 kgオーバーしタイトルを剥奪された。このことは、階級制を前提としたプロ競技スポーツであるボクシングに対する社会的信用を著しく毀損する行為である」とした。
王座剥奪となったネリだが、ネリが勝っても王座に付けないと言う条件の試合だった。試合はネリが山中慎介(35=帝拳)に2回TKO勝ち。王座は空位のままだが、「また日本で戦いたい」と語っていた。
また、管理責任として、帝拳プロモーション(本田明彦代表)とネリ選手随行マネージャーに対し管理責任懈怠(けたい)を理由とし厳重注意処分も発表された。
ネリの活動停止処分の内容については、WBC以外の世界タイトル認定団体(WBO,WBA,IBF)等、各国コミッションに本決定を通知し協力を求めるとし、今後このようなことが起きないよう、オーバーウェイトに関する罰則ルールの策定を行なっていくと言う。
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