【ONE】野杁正明、デビュー戦で悔しい判定負け、強豪シッティチャイの老獪テクニックに苦戦
ONE Championship
『ONE 167』
2024年6月8日タイ・バンコク・インパクトアリーナ
▼フェザー級キックボクシング
〇シッティチャイ・シッソンピーノン(タイ)
判定3-0
●野杁正明(日本/team VASILEUS)
元K-1スーパーライト級&ウェルター級の2階級制覇王者の野杁がONEデビュー戦を迎える。
野杁はプロ戦績60戦49勝(25KO)11敗。2009年のK-1甲子園で優勝すると、翌年のプロデビューから現在まで14年に渡ってK-1を中心に日本のトップ戦線で活躍し続けてきた。圧力をかけ、近距離から破壊力のある打撃を叩き込むスタイルで、K-1では敵無しの強さを見せたが、今回は満を持して世界へ打って出る。
対するシッティチャイは14年にルンピニー王座を獲得、キックボクシングでも16年にGLORY世界ライト級王座を奪取し、6度の王座防衛に成功。ONE参戦後は22年3月フェザー級世界GP決勝でチンギス・アラゾフに敗れるも準優勝の実績を残した。前戦となる今年1月の日本大会では、マラット・グレゴリアンにキックルール初のKO負けを喫するも、強烈な左ミドルでグレゴリアンを苦しめた。
1R、序盤からハイ、ミドル、ローに前蹴りと多彩な蹴りを見せていくシッティチャイに対し、野杁はガードを固めて前進し、ローや左ボディを入れていく。野杁のガードの隙間を縫ってシッティチャイは左右のアッパーや左ストレートを当てる。
2R、詰めて行く野杁にシッティチャイは近距離からパンチのコンビネーションを当てる。それでも野杁は前に出て三日月蹴り、そして細かくローを蹴っていく。終盤には野杁の右ストレートが2度3度と顔面を捉える。
3R、前蹴りや左ストレートで距離を取るシッティチャイ。しかし野杁もノーモーションの右ストレートを当てる。前進する野杁だがシッティチャイは距離が詰まると組みや細かいパンチで野杁の得意な距離にさせない。終盤はやや流しに入ったかシッティチャイは捌くような動きを見せて試合終了。
判定は3-0でシッティチャイ。手数で上回り、多彩な技術を見せて勝利。野杁はONEデビュー戦で世界の壁の高さを知る結果となった。
▶︎次ページは【フォト&動画】野杁が苦戦、シッティチャイのアッパー&ストレートで顔が跳ね上がる
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