元五輪選手の腸内から新種のビフィズス菌を発見、新たなスポーツ支援としても注目
サッカー元日本代表の鈴木啓太が代表を務め、アスリートの健康的な腸を研究するAuB(オーブ)株式会社が、元オリンピック選手の腸内環境(腸内フローラ)から、ヒトに有効な新種の腸内細菌(ビフィズス菌の菌株)を発見、国際特許として出願した。
同社は、これまで28種目のスポーツ選手700人以上の腸内環境(腸内細菌の種類と数、構成等)を解析するなかで、特徴的な腸内環境である元五輪選手に着目し分析を続けた結果、新種のビフィズス菌であることを突き止めたという。
発見されたのは、天然の糖質の一種であるソルビトールを栄養源に出来る特異なビフィズス菌で「AuB-001」と名付けた。
主な特徴は、果実などに含まれる糖の一種であるソルビトールを利用して増殖し、その過程で、免疫機能を整える酢酸を一般的な同種の菌より約11倍、腸内環境に良い働きをする乳酸はさらに多い約12倍も産生する点。
加えて、耐酸性に優れているため胃で死滅する一般的なビフィズス菌と異なり、腸まで生きて届きやすい性質であることも分かっているという。
今回発見された「AuB-001」は、ビフィズス菌の直接摂取に加えて、予めソルビトールを配合した食品開発をすることで、菌の摂取から増殖、そして体に有効な短鎖脂肪酸の産生までを担う菌になりえるという。
既に、この新菌の培養・量産が可能であることも確認済みで、様々な食品や医薬品への応用も見込まれている。
鈴木代表は、いくら実力があっても試合でコンディショニングが整わなければ自分の力を発揮できない。それは社会人でも同じことだ。基本として日頃から腸内環境をベストな状態に保つことができるよう、その研究をし商品開発を目指している。
今後もアスリートの中でも特徴的な腸内環境を持つ選手から特異的な腸内細菌を発見する研究を続け、今回の「AuB-001」を含め、新たな腸内細菌の発見から得た利益の一部をそのアスリートが所属する競技団体に寄付するという、新たなスポーツ支援の形を構想しているという。
同社はこれまでの研究で、ヒトの腸内の健康度合いは「酪酸菌の多さ」がカギを握ることを明らかにし、合わせて「菌の多様性(種類の豊富さ )」が重要な役割を果たすことを確認したことから、酪酸菌をメーンに、29種類の菌を配合した「Athlete Bio Mix(アスリート・ビオ・ミックス)」を開発。同菌ミックスをベースとした第一弾商品となるサプリメント「AuB BASE(オーブ ベース)」を、2019年12月から発売している。
今回の新発見によって第二弾となる新たな商品が期待される。なお、「AuB-001」は国際特許出願中とのことだ。
▼19年12月に発売した酪酸菌をメーンに、29種類の菌を配合した「Athlete Bio Mix(アスリート・ビオ・ミックス)」
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