阿部一二三が特殊な筋トレ公開!「ベンチ、スクワットしない」理由とは?
柔道66kg級で五輪2連覇の阿部一二三(パーク24)が、5月30日までに自身のYouTubeチャンネルでベンチプレスやスクワットをしない特殊な筋トレ動画を配信した。減量は約2ヵ月かけて体重を落としていくと明かし、ストイックな選手生活を中心に送っているといい、昨年7月には鬼が見える恐ろしい背中を披露して話題になった。
阿部は、今年4月に開催された体重無差別の全日本選手権に挑み、1回戦で2階級上の81kg級の佐藤佑治郎から得意の袖釣り込み腰で見事に一本勝ちを決めた。スピードやテクニックはもちろんのこと、技のキレ、パワーは軽量級とは思えないフィジカルの強さ。彼が世界一になるための要素をすべて持っているのは間違いない。
なぜ、阿部はここまで強いのか。今回の特殊な筋トレに、彼が世界一になったヒントが隠されている。
阿部によると筋トレは試合前でも週1回しかやらないといい、その理由は「僕はもう筋量をつけれられない。脂肪を全部吸い落して、筋量だけで66kgあるから。これ以上、筋肉をつけてしまうと体重が落ちないんです。それでも減量したら筋量は1、2kg削れるんですけど」と明かし、減量は約2ヵ月かけて少しずつ落としていくそうだ。長い期間かけて体重を落とすのは、「短期間での減量だと筋量が落ちてしまうから」と補足した。
最高のパフォーマンスを出せる形で、常に試合に臨む。2カ月の減量期間に入ると会食などの誘いは断り、知り合いの誕生日会とかに出席した時は「水とかお茶だけなんで楽しくない」と笑う場面もあった。
そして、特殊な筋トレでは、片手でダンベル(36kg・46kg)を床から腰の辺りまでジャンプしながら引き上げて下半身を鍛えるメニューを披露。映像スタッフがダンベルを片手で持ち上げようとしたが、重くて挙がらないという場面もあった。
また高低差をつけた土台で両足を広げ、プレートを両手で持ったまま、斜めに振り下ろすトレーニングも公開。ちょうど一本背負いをするような動きに近いのだろう。トレーナーは「動きを柔道に近いものにして、筋肉がつかない系の内容にしている」と説明した。
ダンベルを引き上げる運動は瞬発力、プレートを振り下ろすメニューは「重心を変えるような動きで、下半身で耐える」(同トレーナー)動きに特化。阿部は「柔道を始めてからベンチとかスクワットはやったことがない」と言い、その理由は筋肉がつくことで体重が増えることや柔道の動きに特化した筋肉づくりをしていることが背景にあった。
その後も、プレートがついたバーを片手で頭上まで挙げるトレーニングや20kgのプレートをつけての懸垂、約20kgの負荷がかかったケーブルをサイドに引っ張る運動をこなしていた。これらはMMAファイターがSNSで公開しているメニューと同じだ。
最後はバーを握ったまま左右に脚をツイストする動き、ランニングでトレーニングを終えた。
阿部は徹底した食事管理、計画的な減量、そして柔道の特化した筋トレとすべてが大会で勝つための線につながっている。今回紹介された筋トレ映像は、まだ一端に過ぎないのだろうが、勝つべくして勝つことを徹底的にやっていることが分かった。
阿部は、6月13日から20日までハンガリー・ブダペストで行われる世界柔道選手権大会に出場する。華麗な一本勝ちでの優勝に期待がかかる!
▶次ページは【フォト&動画】阿部の特殊な筋トレ!鬼が見える恐ろしい背筋
- 1
- 2
- ≪ 前のページへ
- 次のページへ ≫
●編集部オススメ
・【フォト】阿部一二三、特殊な筋トレ!鬼が見える恐ろしい背筋
・【柔道”無差別”全日本】阿部一二三、2階級上の相手が宙に舞い一本!なぜ決まるのか
・阿部一二三、五輪へ!恐るべき背筋を公開!「背中に鬼」「リアル範馬勇次郎」と驚きの声
・阿部詩、サウナ姿でスラリ綺麗な脚を公開「もっと筋肉もりもりかと思った」
・”最強ラウンドガール”宮原華音、割れた腹筋でハイキック12連発!「百裂脚だ!」
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
最新情報をお届けします
TwitterでeFight(イーファイト)格闘技情報をフォローしよう!
Follow @efight_twitインスタグラムでeFight(イーファイト)格闘技情報をフォローしよう!