【ベラトール】ミルコがリベンジ成功、ネルソンとのタフファイト制す
▼ヘビー級 5分3R
○シーク・コンゴ(43=フランス)
判定3-0 ※30-27、29-28、29-28
●ヴィタリー・ミナコフ(34=ロシア/元Bellator MMA世界ヘビー級王者)
コンゴは2006年から13年にかけて『UFC』のヘビー級戦線で活躍し、07年にはミルコ・クロコップを破ったこともあるベテラン。UFCとの契約終了後から『Bellator MMA』に継続参戦しており、同団体での戦績は12勝2敗。現在7連勝中とその実力は43歳を迎えた現在も健在だ。通算戦績は29勝10敗2分。
そのコンゴを14年の『Bellator 115』で判定で下し、Bellator MMA世界ヘビー級王座の初防衛に成功しているのがミナコフだ。この試合を最後に防衛戦を行わなかったため王座剥奪となり、以降は母国ロシアの団体で活動していた。通算戦績は21戦全勝と未だ無敗。
1R、右のパンチから積極的に間合いを詰めるミナコフ。コンゴはパンチをかわすとすかさず組むことを繰り返す。コンゴのヒザ蹴りがローブローとなり、レフェリーがブレイクを指示。試合が再開されると、ミナコフが豪快に右フックを振るい、コンゴはこれをかわしながら左右ローを返していく。
2R、開始早々にコンゴの強烈な右ローがヒット。ミナコフは体が一瞬傾く。しかし、以降はミナコフがパンチで仕掛けても、コンゴは徹底して付き合わない。動きがあったのは終盤。ミナコフが強引に伸ばした右ストレートをかわして組みついたコンゴが、離れ際にパンチをまとめる。ヒットを許したミナコフは組みついて追撃を防ぐ。
3R、またもコンゴが開始早々に右ロー。ミナコフは4連発を効かされてしまうが、5発目にタックルを合わせてテイクダウンに成功する。エゼキエルチョークは不発に終わるも上をキープし続けるミナコフ。試合がこのまま終わるかと思われたが、残り30秒を切ったところで、コンゴがギロチンチョークの仕掛けからスタンドに戻し、すかさずヒザ蹴り、右アッパー、左エルボー、さらに首相撲からの顔面ヒザ蹴り連打。ミナコフは最後の最後にコンゴの猛攻を受けてぐらついた。
判定の結果はコンゴに軍配。ミナコフはリベンジを許すとともに、22戦目にして初黒星をつけられることとなった。勝負所を逃さないベテランらしさ、そして強打健在ぶりを見せつけたコンゴは、これで8連勝(最後の黒星は15年2月のキング・モー戦)となり、「4年間、この舞台で負けずにいることは簡単なことではない。挑戦者として相応しいのは他に誰がいるんだ?」と、ヘビー級王座挑戦をアピールした。
▼女子フライ級 5分3R
○ヴァレリー・ルレーダ(20=アメリカ)
TKO 1R 2分55秒
●コルビー・フレッチャー(26=アメリカ)
『Bellator MMA』のタレント豊富な女子フライ級戦線で、また新たな期待の星がプロデビューを果たした。
ルレーダはテコンドーの国際大会にアメリカ代表として出場するなど活躍。MMA(総合格闘技)でのプロデビューに向け、堀口恭司も所属するアメリカの名門「アメリカン・トップチーム」でトレーニングを積み、アマチュアでの試合を経て、今大会で満を持してのお披露目となる。対戦相手のフレッチャーはムエタイをバックボーンに持ち、MMAでは1勝2敗のプロ戦績を持つ。
1R、ルレーダが開始と同時に左ハイ、続けて後ろ回し蹴りを繰り出せば、フレッチャーも負けじと前に出てワンツーの連打。ルレーダもパンチを返し、両者の拳が交錯する。一瞬間が空いたところで、再びルレーダが電光石火の後ろ回し蹴り。フレッチャーは顔面に喰らいながらも、すぐに組んでのヒザ蹴りとエルボーを返す。
いったん距離を取る両者。ルレーダはステップとパンチのコンビネーションで緩急をつけ、フレッチャーは追いかけながらカウンターのエルボーを狙う。
この展開が続いたところで、ルレーダの右ストレート、左フック、左ミドルがヒットし、吹っ飛ばされたフレッチャーは追撃の鉄槌を喰らって背を向けてしまう。ここでレフェリーストップとなった。
TKO勝ちに大号泣のルレーダ。入場時にも着用していたテコンドーの道着に再び身を包み、記念すべきプロ初白星の勝利者コールを受けた。
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