【コラム】アメリカのジョシカク総本山『Invicta FC』で活躍するコスプレ女子
日本のジョシカク(女子格闘技の略)ブームがますます過熱している。RIZINで活躍する“シュートボクシングの女王”RENA、UFC復帰が期待される“エロツヨ女王”中井りん、RIZINやDEEP JEWELSで傍若無人に暴れるKINGレイナら、強いだけでなくキャラの立った選手が多い。
一方、米国でもジョシカクの盛り上がりは続いている。世界一の格闘技団体UFCも女子フェザー級を新設、まもなく女子フライ級も導入されそうだ。そしてジョシカク専門大会『Invicta』では日本人王者や、日本でプロデビューした“アニヲタ・メガネ女子”が大活躍中。(文:稲垣 收)
■日本の浜崎朱加が最軽量級王者
アメリカの女子総合格闘技専門大会『Invicta FC』は2012年に旗揚げした。アメリカでUFCについで第2の総合格闘技大会だった『ストライクフォース』で重役だったシャノン・ナップが、女子総合格闘技大会『ブラック・アイ』の元副社長ジャネット・マーティンとともに設立したのだ。(マーティンはその後、離脱)
このInvictaは女子選手に特化し、アトム級(105ポンド=47.6kg以下)からフェザー級(145ポンド=65.8kg以下)まで5階級に分かれる。
現在まで23大会を行っており、最軽量のアトム級現王者は日本の浜崎朱加(はまさき・あやか/AACC)。RENAの総合格闘技の師匠である。高校・大学・実業団で柔道をしてきた浜崎は総合格闘技チームAACCで、“秒殺女王”の異名を取った日本女子格闘界のパイオニア、藤井惠の後輩。日本の女子大会DEEP JEWELSのライト級王者でもあり、同王座は3度防衛した。
Invictaには2012年7月の第2回大会から参戦。2015年にエリカ・チブルシオ(ブラジル)を判定で破ってアトム級王座を奪取し、2度の防衛に成功している。UFCにはアトム級がないので、現在この階級で世界の頂点に君臨するのが浜崎なのだ。
今年3月、浜崎は二階級制覇と、その後UFC参戦も視野に入れてストロー級に階級を上げ、『Invicta 22』で前ストロー級王者リヴィア・ヘナータ・ソウザ(ブラジル)と対戦。だが試合直前の練習中にギックリ腰をわずらい、ほとんど動けない状態で試合に臨み、1RでTKO負けを喫してしまった。
それでも、ソウザ戦の前のジン・ユー・フライ戦ではパンチでTKO勝利し、サブミッションだけでなくパンチの技術の向上も見せていた。体調さえ整っていればストロー級王座も手の届くところにある。
元Invictaストロー級王者の“空手ホッティー”ことミッシェル・ウォーターソンは現在UFCで活躍中なので、浜崎がInvictaで二階級制覇を成し遂げれば、UFCでも大暴れできるだろう。
なお、Invictaの試合は、日本ではUFCの会員制ネットTV、UFC Fight Passで視聴可能だ。ぜひ一度、見てほしい。
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