【ラウェイ】渡慶次幸平と東修平が圧倒するもミャンマー勢が驚異の粘り
ILFJ
「LETHWEI IN JAPAN 10 ~INORI~」
2018年11月14日(水)東京・後楽園ホール
▼第5試合 73kg契約 3分5R
△渡慶次幸平(30=クロスポイント吉祥寺)
時間切れドロー
△ソー・テット・ウー(35=ミャンマー)
“地上で最も過激な格闘技”と呼ばれるラウェイは手にバンテージのみを着用し、通常の打撃技に加え頭突きや投げ技、立ったままの関節技、さらには故意と見なされなければ金的攻撃も反則にならない過酷なルールで行われているミャンマーの伝統的な格闘技。判定決着はなく、試合時間内にKOで決着がつかない場合は全て引き分けとなる。
渡慶次はパンクラスを主戦場にしていた総合格闘家だったが、昨年6月からラウェイに参戦。今年2月大会ではラウェイ6度目の挑戦にして初勝利をつかんだ。6月大会では初のメインで、ミャンマーの英雄ソー・ゴー・ムドーにKO勝利の快挙を達成。9月大会でもメインを張り、昨年ミャンマーで引き分けたソー・ミン・アウンと再戦したが、再度ドローに終わった。
対するウーは今回2度目の来日で、ラウェイのビッグイベント『ゴールデンベルト』の2015年度優勝者。昨年11月大会では韓国MMA選手と対戦。引き分けながら、頭突きやミドルキックで相手をダウン寸前まで追い詰めた。
1R、渡慶次が近づいてくるとパンチ、ハイキックを繰り出すウー。サウスポーの渡慶次はパンチを見せつつ、ミドルキックと三日月蹴りでボディを攻めていく。
2R、アグレッシブを促された渡慶次は手数を増やして前へ出る。打ち合いでは右フックで倒すがウーはすぐに立ち上がったためダウンにはならず(ラウェイではすぐに立てばダウンにならない)。
3Rになると渡慶次はローの集中砲火、さらにミドルキックとボディ打ちからの顔面連打でウーを圧倒する。渡慶次は左右ローからパンチの連打、終盤には豪快にぶん投げる。
4Rも渡慶次のローに転倒を繰り返すウー。渡慶次の左フックでウーがダウンし、セコンドからタイムがかかる(ラウェイ独特のルールで1度だけ2分のインターバルを得ることが出来る=ダウン1回相当)。再開後、渡慶次のローにハイで対抗するウーだったが、パンチとヒザ蹴りの連打で何度も倒れる。
5Rも渡慶次のローとパンチでウーは転倒を繰り返し、ようやくダウンカウントが数えられる。その後も渡慶次のロー、パンチ、ヒザ蹴りで圧倒されて人間サンドバッグと化すウー。ラウェイでなければ明らかなダウンでもウーは立ち上がるためダウンにはならず、時間切れでドローとなった。
▼第5試合 63kg契約 3分5R
△東 修平(28=AACC)
時間切れドロー
△チャー・バー・ヘイン(22=ミャンマー)
東は『GRACHAN』などに参戦しているMMA(総合格闘技)ファイター。ラウェイには昨年11月以来、2度目の参戦。また、登録者数185万人を超える人気ユーチューバー・すしらーめんりくの動画に「タンクトップマスター」の名で出演。人気者となっている。
ヘインは飛び後ろ回し蹴りなど派手な大技で魅せる選手で、ラウェイ戦績は23勝2敗10分。
1R、パンチを出しながら前へ出る東にヘインは蹴りで応戦。東はバックを奪うとヘインを投げる。飛びヒザ蹴りからパンチで襲い掛かる東。
2Rもパンチで突進する東にヘインは組み付く。すると東は投げを見舞う。東のパワーに押されるヘインだが、終盤には右フックを2度ヒット。
3R、東はミドルを蹴ってからのパンチでどんどん前へ出る。かなり消耗しているヘインは転倒を何度も繰り返す。ラウェイでなければダウンを取られるような展開だ。それでもヘインは立ち上がり続ける。
4Rもパンチとヒザ蹴りで東が圧倒。ヘインはダウンしてもすぐに立ち上がるためカウントが入らないが、防戦一方に。レフェリーは自ら倒れる行為が多いとしてヘインに警告を与えた。しかし、ヘインのヒジ打ちで東は側頭部から流血してドクターチェックを受ける。
5Rも東のパンチとヒザ蹴りに圧倒され、身体を丸めて耐えるヘイン。あまりにも一方的な展開となり、レフェリーはついにスタンディングダウンを宣告。ヘインはヒジとヒザで必死の反撃を試みるが、東のヒザをボディにもらってダウン。東はヒザ蹴りの猛攻、ヘインもパンチで応戦して時間切れドローとなった。
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