【新極真会】加藤兄妹・入来建武ら優勝候補が、順当に2日目へ駒を進める
新極真会『第52回全日本空手道選手権大会』(初日)
2020年11月21日(土)※ベルサール六本木にて無観客で開催
11月21日(土)、22日(日)と2日間に渡って開催される、新極真会主催『第52回全日本空手道選手権大会』の初日。
コロナ禍の中開かれる今大会は、無観客大会となり、全選手・スタッフに抗体検査を実施しての開催となった。
初日の21日は、男子は2回戦まで。女子は3回戦までが行われ、ベスト8まで絞られた。
男女ともに、トーナメント4隅の優勝候補たちをはじめ、各ブロックの角に陣取る有力選手たちが順当に勝ち上がり、2日目を迎える。
◆男子Aブロック
ゼッケン1番の19年世界大会7位・江口雄智(福岡支部)が、57歳にして全日本大会に出場し続ける大ベテラン・井上達二(岡山市北道場)と対戦。ノーモーションの鋭い突き・ミドルキックを的確にヒットさせ、危なげなく本戦5−0判定勝ちした。
JKJO三連覇・大石昌輝(星和会館)と、17年ダイヤモンドカップ+85kg 優勝・渡辺優作(世田谷・杉並支部)もそれぞれ下突き、ローを効かせつつ勝ち上がる。
空手YouTuberとしても注目の福地勇人(白蓮会館)は、流れるようなステップから繰り出す下突き・ヒザのコンビネーションで腹を効かせ本戦5−0判定勝ち。
◆男子Bブロック
今年の社団法人極真会館全日本優勝者・重松翔(極真会館宮崎山下道場)は、相手の欠場により不戦勝。
16年全日本大会優勝者・入来建武(東京城南川崎支部)は、持ち味である脱力した回り込みステップから、ノーモーションの下突きを繰り出す。上段ヒザ蹴りやミドルキック、ヴァレリーキックなど多彩な技を見せ圧倒勝利した。昨年世界大会よりも硬さが取れ、好調な滑り出しを見せた。かつて優勝した絶好調な頃の入来を思い起こされた。
◆男子Cブロック
18年JFKO国際大会軽重量級準優勝・島本一二三(広島支部)は肩の力の抜けた動きで危なげなく判定勝ち。注目の190cm・94kg・19年KWF世界大会重量級優勝の後藤優太(空手道MAC)は相手の欠場により不戦勝。
KWU世界大会で準優勝の経験を持つ清水翔希(千葉南)が、03年世界大会準優勝者・逢坂祐一郎の息子・岳と対戦。清水は、の父親譲りな怒濤の圧力に焦ったか、顔面殴打2回で痛恨の反則負け。初日にして姿を消した。
◆男子Dブロック
18年JFKO中量級3位・越智純貴(沖縄支部)は、ヒットアンドアウェイを徹底する相手にラスト30、猛攻をかけ勝利。
トップシード・昨年世界大会3位・加藤大喜(愛知山本)は、ゼッケン1番・江口雄智の弟である智翔と対戦。得意の後ろ回し蹴りなど回転系の技を繰り出しつつ、最後は接近戦の連打で圧勝した。
◆女子Aブロック
ゼッケン1番で昨年世界大会4位の菊川結衣(芦原会館)は、二回戦・三回戦ともに延長戦へもつれた。
とくに初戦である二回戦では、得意の強打をほぼ出さず、なぜかローキックを連打。延長ではようやくパンチを出し5−0で勝利した。
三回戦では最初から胸パンチを出す延長戦に突入し判定勝ち。2日目は実に5度目の対決となる手島海咲(神奈川東横浜)と当たる。
Aブロックのもう一方の端である藤原桃萌(福岡)は2回戦、3回戦ともにパワフルな下突き、ヒザでこちらはどちらも本戦勝利している。
◆女子Bブロック
加藤大喜の妹で、14年全日本優勝者・加藤小也香(愛知山本)もまた、二回戦・三回戦ともに延長までもつれた。
初戦である二回戦では加藤が後ろ回しなど大技を使い、ラストに畳み掛けるも延長。延長でも大技を合間に入れつつ勝利した。
三回戦では加藤がヒットアンドアウェイで多彩な攻撃を出すも、相手の神谷優良(神谷塾)は重い突きを当てる。加藤が1−0の延長では、後半攻め続けた加藤が勝ちを獲った。
トップシードで昨年の全日本王者・久保田千尋(久保田道場)は得意の接近戦で、重いロー、カギ突きを駆使し、こちらは本戦順当に勝ち上がっている。
優勝候補の加藤も菊川も、初日はまだ十分にギアが上がりきらなかったのか、それとも明日への温存か、2日目に期待したい。
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