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淵脇 僕には北森さんみたいなドラマはないですよ(笑)。最初は映像制作の仕事に興味があって、いろいろ面接を受けていたんですが決まらなくて。24歳で映像の経験がなかったのでどこも落ちてしまい、暇だなと。それでパチンコだけで生活していたんです。

北森 え~、生活出来るものなんですか?

淵脇 本気でやればけっこう出来ます。1日1万円勝てば ひと月で30万ですからね。それでパチンコをやっていたら履歴書を出した映像製作会社から電話がかかってきて、RISEという格闘技イベントがあって人手 が足りないと。その会社はRISEと協力関係にあったんですよ。面接するという話になって伊藤(隆)さんと会い、やるかと言われたので「じゃあ、やりま す」という感じで始めました。その時が2004年の7月だったので、ちょうど8年目になりますね。

ーー24歳で就職とは、随分とブラブラしていたんですね。

淵脇 いや、その前も普通にクレジット会社で働いていた んですよ。でも、その仕事が嫌になったので別の仕事を探していたんです。伊藤さんに「どうして僕だったんですか?」と聞いたことがあるんですが、履歴書に 高校を卒業してホテルの皿洗いの仕事をしていたことを書いていたら、伊藤さんは「皿洗いしているやつは忍耐強いから大丈夫だと思った」と。選ばれた基準が そこでした(笑)。

ーーなかなかいいドラマがあるじゃないですか。では、最後にシュートボクシング(以下SB)の森谷さん。

森谷  僕は当時、前田日明さんに憧れていまして、前田さんがSBでシーザー武志会長に蹴りを教わっているというので、僕もSBで打撃を習うのが一番強くなれる近 道だと考えたのが最初です。同じ仙台出身の平直行さんもSB出身でしたし。それで20年前、20歳の頃に何の根拠もないのにチャンピオンになれると思って 上京してシーザージムの練習生になりました。でも、バイトの方が楽しくなって1年ぐらいさぼっていた時期があったんです。

 そんな時に、吉鷹弘さんと阿部健一さんの試合が決まって、その試合がどうしても見たくて興 行の手伝いに行ったら、会長が「あれ? お前、久しぶりじゃん」って覚えていてくださったんです。で、とっさに「足の小指が剥離骨折…ゴニョゴニョゴ ニョ…」とか嘘の言い訳をして(笑)そこで会長から「また来いよ」と声をかけていただいて、また練習に行くようになりました。

 それでプロ選手を目指していたんですが、先にジムの内弟子として入っていた緒形健一に引っ 張り込まれた形です(笑)。大会のお手伝いはそれまでに何回かやっていたので、「じゃあ森谷、週に何回か入れるようにしてみて」と会長から言われて、最初 は週3日ジムの仕事を手伝っていました。それが大会前で忙しくなって週7日入るようになって、大会が終わってバイトに戻ろうと思ったら「出来るんじゃん」 と言われて(笑)。有無を言う間もなくバイトを辞めて内弟子になることになりました。

ーーでは、選手よりも広報の方が先だったんですね。

森谷 そうなんですよ。でも、そんな経験はなかったんで すけれどね。イベントで物を運んだり、片付けたりといったお手伝いはしていましたけれど、例えばマスコミにリリースを送るのだって、なんという文章でどこ に情報を送信したらいいかも分からないし、詳しい仕事の引き継ぎがあったわけでもなかったので、最初は右往左往していました。そうやって事務仕事を覚えつ つジムの指導員もして、SBのアマチュア選手権では教えている連中と闘わなきゃいけなかったり(笑)。それで2回優勝してようやくプロになれました。広報 の仕事はずっと続けていて、選手引退後は専念しています。

ーーなるほど。広報にもドラマありですね。これから格闘技の広報になりたいという人たちのための参考にもなったのではないでしょうか。

全員 なるのかなぁ(笑)。

■ファンのツイッター、フェイスブック、ブログはチェックしています

ーー自己紹介が終わったところで、本題に入ります。皆さんはそれぞれほかの大会も見に行かれると思いますが、どんな視点でご覧になっているんですか?

森谷 僕はSB以外の会場へ行くと、関係者の動きが凄く気になるんです。

北森 確かにそうですね。気になってそんなところばかり見てしまいます。

淵脇 リング周りは気になりますね。どういう風に動いているんだろうなって。

北森 大変だろうな、これとか。

ーーあら捜しですか?

森谷 悪い意味ではなく、“あっ!”と思う時があるんで すよ。アクシデントが起きた時とか。これどうするんだろうっていうね(笑)。もちろん試合を観戦しに行ってるんですよ。知っている選手が出ていれば、なお さら見るのも楽しいし。でもアクシデントが起きた時のリング周りの関係者の動きを見るのも楽しい(笑)。

北森 この3人はそうだと思うんですが、例えばSBさんでアクシデントがあると、お客さんに対して「ごめんなさい!」というような気持ちになるんです。なんか身内の恥ずかしいところが出ちゃった、みたいな気持ちになります。

森谷・淵脇 それは分かる(笑)。

ーーこれは読者も興味があるところだと思うんですが、ネットの評判は気になりますか? 例えば2ちゃんねるとか。

淵脇 僕はあまり見ないですね。

森谷 見ても意味がないので見てないですね。

北森 昔は見ていましたが、今は見なくなりました。

淵脇 今は情報を仕入れるのはツイッターで十分なんです。

森谷 ファンの方たちの大会の感想とかはやっぱり気になりますよ。ツイッターやフェイスブック、それと格闘技を良く見ている人が書いているブログはチェックするようにしています。

ーー広報さんたちも見ているぞ、と。

北森 見てますね。修斗のことを書いてくれる人たちのブログは見ます。

淵脇 僕も見ていますよ。「そんなこと言わないでよ~」とたまにへこみますが(笑)。

森谷 ブロガーはけっこう的を得たことを書いている人がいますからね。

北森 うん、そうですね。そういう視点で見ているんだと凄く勉強になります。

ーー最近、ヘコんだことはありますか?

淵脇 大会が終わるたびにヘコんでいます(笑)。

北森 あの時にああしておけばよかった、もっとこうしたかったというのは、皆さん毎大会あるんじゃないですか?

淵脇 常にありますね。

北森 逆に「ほら、これはハマったでしょう?」というのもあります。

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