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第16回「首相撲の一歩手前、お互いの手と手が触れる第4の距離に見たムエタイ攻防一体の技術」

「ムエタイの魅力、語りまくります」の第16回。前回に引き続きムエタイの技術について触れてみたい。“立ち技最強”の名をほしいままにし、キックボクシングはもちろんのこと、K-1、シュートボクシング、空手などあらゆる立ち技格闘技の前に立ちはだかってきたムエタイの強さとは?

 前回は離れた距離、中間距離、接近戦(それぞれの距離の説明は前回参照)に続く第5の距離として“ゼロの距離=密着戦”のことを書いたが、密着戦の前に第4の距離がムエタイには存在する。

 それはお互いの手と手が触れ合う距離で、中間距離と接近戦の間くらいにある距離のことだ。よくタイ人同士、もしくはタイ人と日本人が戦うとお互いの両手と両手を合わせたような形で、お互いにヒザを上げている場面を見たことがないだろうか? これがその第4の距離にあたる。

 タイ人は手をかなり器用に動かす。手はパンチを打つためだけに存在するのではない、とは藤原敏男会長の言葉だが、まさしくタイ人はパンチを打つためだけに手を使うなんてもったいないことはしないのである。

 代表的な例で言えば、ムエタイの触覚または触手と呼ばれる手の動きがあり、これはジャブを打つように何度も手を伸ばして手の平の部分で相手の手に触れる。手が触れるということは、蹴りを出せば当たる距離に相手がいるということであり、この手の動きで相手との間合いを測っているのだ。

 第4の距離では両手を伸ばしてくる(ややヒジは曲がったまま)。これはボクシングでは絶対にありえない動き。両手を前に出すことによって、まず相手のパンチを防ぐ。両腕でアゴをブロックし、アゴを引くことによってフックがテンプルに当たらないようにし、アッパーを打たれてもアゴを突き上げられないようにする。

 次は、さらに踏み込んで相手の首をつかんで首相撲に持ち込むか、または相手の腕を絡め取ってヒジを打つ。それ以外にも、ムエタイパンチと呼ばれるヒジと手首を返してスナップで打つムエタイ独特のパンチの打ち方があり、相手の両手を上げさせたところで打ち込むなど、ここからのバリエーションは多彩にある ・・・

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