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第21回「『強すぎると相手がいなくなる』は本当。『KOを狙いに行く選手は人気がない』は本当か?」

「ムエタイの魅力、語りまくります」の第21回。今回もムエタイ最大の謎と言ってもいいほど難解な採点について。選手でさえも「よく分からない」と言うほどムエタイの判定は分かりにくい。

 前回は「ムエタイは3Rと4Rで勝敗が決まる」説について書いた。なぜ中盤の3Rと4R、特に4Rが重要視されるのか。前回書いた理由に加えて、ギャンブルが影響していることも関係していると思う。

 日本、いや世界中の格闘技の常識とは違い、ムエタイでは強すぎる選手は好まれない(大相撲でも朝青龍や北の湖は人気がなかったからそうとも言い切れないかもしれないが……)。なぜなら、ギャンブルが成り立たないからだ。“天を突くヒザ蹴り”のニックネームを持っていたディーゼルノイがムエタイを廃業したのも、強すぎて相手がいなくなったというよりは、強すぎてギャンブルが成り立たなくなったからだと言われている。

 強すぎてギャンブルが成り立たない場合、ムエタイではハンディ戦と呼ばれる体重ハンディを付けたマッチメイクが行われる。その選手の適正体重よりも重い体重で上の階級の選手と戦わされるのだ。それでも勝ってしまう場合は、1対2(相手は2人いて1Rと2R、3R~5Rで別の相手と戦う)の変則ハンディ戦となってしまう。

 そのようにギャンブルが重要視されているため、賭け率がラウンド毎に動くような競った試合がタイでは好まれる。1Rと2Rで両者の様子を見て賭け率が動くのだ。最終5Rを流すのは、もはや賭け率が動かないからだろう。だから選手も3Rと4R、特に最後の賭け率が動く4Rに勝負をかけるというわけだ。

 しかし、ギャンブラーが喜ぶ試合は弊害も生んだ ・・・

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