5月30日(日)東京・JCBホールで開催されるサステイン『The Way of SHOOTO 03~Like a Tiger,Like a Dragon』で、“最強のチャレンジャー”世界ライト級1位・日沖発(ALIVE)の挑戦を受け、2度目の防衛戦に臨むリオン。チャンピオンであるリオンの方から日沖を逆指名したのは、「最後の燃える相手」だからだと言う。この一戦に懸けるリオンの想いとは?(2010年5月21日UP)
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■どっちかが勝ったらどっちかの名前が落ちる試合をやりたいと思っていた
ーー日沖発選手とのチャンピオンシップは、チャンピオンであるリオン選手の方から逆指名したということですが、それはなぜ?
「もう日沖選手しかやりたい相手がいないので、今回やりたいなと思って逆指名しました。防衛戦をやる上でランキングを見るじゃないですか。その中に強い選手はいっぱいいるんですけれど、自分としては燃える相手が見当たらないんですよ。
でも、リオン武VS日沖発だったら確実にチケットが売れる。そういう燃える相手とやりたいなって思ったんです。リオン武VS誰々と出た時に、これはチケットが売れそうだなっていうカードは、イコール僕も燃える。
完全にお客さん目線なんですよ。それだけですね。どっちかが勝ったらどっちかの名前が落ちる試合をやりたいと思っていたんです。その方がお客さんも喜ぶでしょう?」
ーー確かに。その日沖選手はリオン選手にとって、今までどういう存在だったんですか? 目の上のたんこぶとか。
「そういうのは全くないですね。日沖選手がSRCで活躍していても、正直、気になっていませんでしたし、応援しているわけでもなかったんです。単純に自分が燃えるか燃えないか、お客さんも燃えるか燃えないか、それだけです」
ーーリオン選手を燃やす要素は何でしょう?
「やはり、日沖選手がみんなに強いと言われていて評価が高いことですね。他にも強い選手はいっぱいいるけれど、僕とやったら名前で“どうせリオンが勝つんじゃない?”みたいな感じになるじゃないですか。もちろん、実際やったら世界ランカーにはみんな差なんかないですよ。
でも、ファンにはそう見られてしまう。リオン武と日沖発だったら“どっちが勝つんだろう?”って思われるでしょう。むしろ日沖選手の方が評価は高いので“日沖が勝つんじゃないの?”と思われるかもしれない。そういう試合がやりたかったんです」
ーーリオン選手はずっと修斗一筋で頑張ってきて、日沖選手はPRIDE武士道やSRCでも試合をしてきた。そういう選手に負けたくない、という気持ちは?
「そういうのは全くないです。今、言われて初めて“そうなんだ”と思ったくらいです(笑)。自分は自分のやるべきことをやってきたし、日沖選手は日沖選手のやることをやってきただけじゃないですか」
ーーとは言え、もし日沖選手が勝ったら「大舞台を経験してきたからだ」という見方をされてしまうじゃないですか?
「そういう見方もあると思いますよ。日沖選手が勝ったらそうなるでしょうね。だから、勝った者が正しいんです。僕が勝ったら僕が正しい。でも、僕が正しいと思ってやっていたわけではないし、修斗に拘っていたわけでもないです。たまたまお互いにこうなっただけです」 ・・・
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