2月7日(日)東京・TDCホールにて開催されるアメリカのMMA(総合格闘技)大会『World Series of Fighting GLOBAL CHAMPIONSHIP』(ワールド・シリーズ・オブ・ファイティング・グローバル・チャンピオンシップ=通称WSOF-GC)に参戦する中村。日本拳法仕込みの打撃を武器に現在6連勝と波に乗っている。中村がMMAで見せる戦い方のこだわり、今後の野望を聞いた。(取材日:1月17日)
PROFILE 中村優作 Yusaku Nakamura |
■プロ転向後も日本拳法の練習を続けている理由
「週1、2回練習しています。3歳の頃から日本拳法をずっとやってきていて僕の原点なんです。キャリア16年になりますが、いつも基本練習から参加させてもらっています」
――そこではどういう方々と一緒に練習しているのでしょう。
「社会人の道場で、そこには同じ歳で日本拳法の全日本チャンピオンの選手、高校生、大学生も集まっていて色んなスタイルの方と一緒にできているので凄くいい練習になっています」
「人それぞれ戦い方が違います。日本拳法をずっとやっている人はかなり技術面でうまく、無差別の競技なので一般の方でも大きな人は僕よりもパンチ力があり、もらってしまうと吹っ飛ばされてしまうこともあります。ベテランの人とやると上手さで持っていかれる部分があるので、そういう部分に関して勉強になりますね」
――そもそも日本拳法を始めたきっかけは?
「4つ上の兄貴が僕が生まれたときにはもうすでに日本拳法をやっていて、小さい頃から親と一緒に道場に連れていかされてました。気づいたらやっている状態でした」
――WSOF-GCのホームページにある中村選手のプロフィールには、「日本拳法の強さを証明するためにMMAを始めた」とあります。
「日本拳法をやっていたから僕の打撃の良さがありますし、もしやっていなかったらここまで格闘技に没頭できていなかったと思います。あと、日本拳法ってあまり知られてなくてメジャーではありません。長島(☆自演乙☆雄一郎)選手が活躍されてだいぶメジャーにはなりましたけど、まだ総合格闘家の中で日本拳法で有名になった選手というのはいません。K-1では長島さんが有名にしてもらったので、MMAの方では僕が有名にして競技人口を増やしていきたいです。日本拳法が大好きなのでMMAで強さを証明していきます」
――総合格闘技の選手では空手、キックボクシングと色んな打撃系格闘技をベースとする選手はいますが、日本拳法をベースとする選手はどこが優れていると思いますか?
「間合いのとり方のうまさがキックボクシング、ボクシングをやっている選手よりもあると思います。MMAの間合いは遠いですけど、日本拳法はそれよりもさらに遠い間合いから踏み込んだ打撃ができます。あと、日本拳法には円の動きがあるのでその良さがMMAでも発揮できます」
「空手だと縦の動きが速いですよね。日本拳法では縦の動きもあるのですが、基本の型では横の動きもあります。相手が正面に入ってきたときに、横に裁きながら攻撃できるんです。なるべく正面の位置から攻撃を入れないというのがMMAでも通用する動きだと思います」
――日本拳法はスピードを重視する競技でもあると思いますが、それも活きてますか?
「そうですね。あとは、どれだけ隙を突いて相手の懐に踏み込むのか、そういうところも日本拳法を通して勉強させていただきました。そこもMMAで通用している部分だと思います」
――ご自身が一番理想としている戦い方というのはどういうものでしょう。
「やはり打撃でKOすることですね。一撃必殺で倒せることが一番です」
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