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 2016年4月11日に本開局を迎えたインターネットテレビ局「ABEMA」。本開局前に行われた先行配信期間からK-1の大会をライブ配信し、その後もONEやBellatorなどの海外大会、修斗やDEEPなどの国内大会をライブ配信。7月にはついにUFCのライブ配信も実現させた。なぜABEMAは格闘技コンテンツに力を入れているのか、そして今後の戦略とは? 北野雄司氏(テレビ朝日総合ビジネス局デジタル事業センター)、田邊友則氏(ABEMA編成製作局スポーツチャンネルプロデューサー)に話を聞いた。

■何が当たるか分からない中で格闘技を試してみた

ーーABEMAはK-1、ONE、Bellator、修斗、DEEP、そしてUFCと格闘技コンテンツに力を入れているように見えます。それはなぜですか?

北野 まず我々の役割分担からお話します。僕はテレビ朝日の人間で田邊はサイバーエージェントの人間です。ABEMAはその2つの会社が共同で行っている事業です。スポーツに関しては僕がいろいろなところからコンテンツのご案内を受けて相談して、彼がデジタルのマーケティングやサービスの中での運営を担当し、二人三脚でやっています。

AbemaTVで格闘技コンテンツを担当している田邊友則氏(左)と北野雄司氏(右)

 そこで格闘技コンテンツに関してですが、ご覧になっていただければ分かる通りこれまでにない全く新しい形のサービスなので、どんなコンテンツがウケるのか分からない。サッカーが正解なのか、水泳がいいのか、スキーがいいのか。最初は漠然と若い人向けのコンテンツを用意しようというところから始めたので、何が当たるか分からない中で格闘技を試してみたんです。ですから特に格闘技をやりたかったというわけではなく、いろいろ試してみようというところから始まりました。

田邊 最初はWORLD SPORTSというチャンネル名だったんです(現在はSPORTS)。それだけ聞いていただいても分かる通り、幅広いじゃないですか。それで、まずはいろいろなジャンルのスポーツコンテンツをやってみたんですが、その中でも格闘技は反響も大きく、数字としても結果が出たのでコンテンツも増えており、ABEMAの中で目にしていただける機会が多くなっている感じですね。

 元々、北野さんはテレビ朝日のスポーツ局にいたので、スポーツに関して1から10まで教えていただいています。僕は以前、広告の営業やコンサル、プロダクト開発をやっていたこともあり、ネットマーケティングやインターネットメディアについては、知見があったので、そういう強みを持ち合ってABEMAのスポーツチャンネルを2人で作ってきました。

ーー数字として結果が出たとのことですが、具体的な数字としてどれくらいの数字で合格点とされるのでしょうか?
・・・

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