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■第2章 塚本徳臣先輩に初めていろいろ教えていただきました

ーー全世界大会と全日本ウエイト制を経て、変えたこと、もしくは新たに取り入れたものはありますか?

「大きく変えたことはありませんが、ウエイト制のちょうど1カ月前に塚本先輩が福岡支部にセミナーで来ら れたんです。普段から個人的にも電話やメールで連絡は取っているんですが、一緒に稽古が出来る時間はなかなか取れませんでした。ですからその機会が初めて に近いくらいで、いろいろ教えていただきましたね。自分だけでなく、福岡支部の内弟子・選手・道場生、みんないい勉強になったと思います。その教わった技 が少しでも出来ればいいな、といろいろな技を練習しています」

ーー今までの疑問点や分からなかったことを一気にぶつけたのですか?

「そうです。蹴り方一つにしてもこうした方がもっと力が出るとか、細かい部分もいろいろ教えていただきました」

ーーその前は電話やメールで教わる通信教育のようなことをしていたんですか?

「そんなことはないです(笑)。福岡には福岡の緑(健児)代表の練習方法があるので、自分たちはそれをベースに持って稽古しています。あとはいろんな人に聞いたり、勉強したりもしています。塚本先輩には大会などで会った時に相談して、アドバイスを受けました」

ーー塚本さんのセミナーを受けて、どんなところが変わりましたか?

「どうでしょう? そんなにパッと変わるものではないと思います。ただ、技にしても一つよりは二つ、二つよりは三つと多い方がいろんな場面で役に立つと思います。そういう技の引き出しを増やすために練習していますね」

ーー先ほど言われた緑代表の練習方法とはどういうものなのですか?

「緑代表が第5回全世界大会で優勝した時の練習をベースにしたメニューなんです。内弟子の朝練習で、朝9 時から午後1時くらいまでやります。最初は腹筋、背筋、懸垂などの補強運動を1時間やり、その後にミット稽古、スパーリング、最後にジャンピングと呼んで いる補強運動をやります」

ーー物凄いハードですね。

「緑代表が言われているのは、腕立て伏せやジャンピングスクワットなどの地道なことが出来ない人間は勝てない、と。地味な補強運動こそ一番キツいんです。出来るだけインターバルは短く、休憩と言ってもちょっと水分補給をするくらいで、4時間ほとんど動きっぱなしです」

ーーそんなにキツい思いをしたら、「これで優勝できなかったら嘘だろう」くらいの気持ちになるんじゃないですか?

「なりますね。自分は全日本大会で全く結果を出せていないので、優勝したい気持ちが凄く強いです。その思いは年々強くなっていきます。優勝して緑代表に恩返しをしたいですしね」

ーーでは最後に、全日本大会へ向けての意気込みをお願いします。

「全日本で優勝して、ワールドカップにしっかりとつなげられるように、一戦一戦大事に戦って頑張っていきたいと思います」

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